HOME | 室内の換気が大切


換気とは?

  • 「室内の汚れた空気を屋外の新鮮な空気と入れ替えること」人からでる水蒸気や一酸
  • 化炭素、生活にともなう汚染空気を入替えることもそうですが、シックハウス対策と
  • しても大切なものです。建築基準法では、1時間に0.5回以上の換気をするように定め
  • られています。これは2時間ごとに1回、部屋の空気全部を入替えるということです。
  • 北海道のような高断熱・高気密の住宅では、換気による熱損失が、家全体の熱損失の
  • 1/3以上を占めるので、0.5回/時の機械換気をし続けると過乾燥となり現状の暖房
  • エネルギー消費量も2~3割増加するという問題が発生しています。 これからは地球
  • 温暖化対策の観点からZEH(ゼロエネルギーハウス)性能を持つ住宅が主流になります。
  • 高気密・高断熱化された建物において換気を考えることは、ますます重要です。


局所換気と全般換気

  • 台所やトイレ、浴室には換気扇を取り付けるのが普通です。これは一部の空気が汚れ
  • た時だけ運転し、室内に汚れた空気を拡散させないために行う「局所換気」と呼ばれ
  • る換気方式です。それに対し「全般換気」と呼ばれるものは、部屋の清浄度を保つた
  • めに連続して換気を行い全体の汚染を薄めるようにゆっくり空気を入替える換気です。
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  • 換気扇・換気空清機ロスナイ|三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)より
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換気の種類

  • ちょっと専門的になりますが、換気は以下のように4種類に分類されます。
  1. 自然換気  文字通り、自然の力による方法
  2. 第1種換気 排気も給気も機械で行う方法
  3. 第2種換気 機械で給気し換気口から室内の圧力で排気する方法
  4. 第3種換気 機械で排気し換気口から自然に空気を取入れる方
 

換気扇・換気空清機ロスナイ|三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)より

第1種換気方式

  • 第1種換気は給気と排気を行う際、熱交換するタイプのものが多く市販されています。
  • 各部屋の給気・排気ダクトで本体とつなぎ換気する熱交換換気システムです。給気ダク
  • ト内部や熱交換器、フィルターの汚染対策が大切と言われておりメンテナンスが大切
  • になります。計画風量を保つためにダクト配管計画と風量計算が必要です。

第2種換気方式

  • 第2種換気は、室内の圧力が加圧になるため、良好な換気を実現しやすく壁内の隙間
  • 風をほぼ完全に防ぐことが出来、壁内の建材からの汚染も防ぐことが出来ますが圧力
  • が高すぎると壁内結露の原因になることがあり、あまり使用されていません。

第3種換気方式

  • 第3種換気は、換気ファンによって室内の空気を外部に排出しレジスターと呼ばれる
  • 給気口から外気を取り入れる従来からよくある換気方法です。各部屋にダクト配管し
  • ひとつのファンで集中して排気をし、新鮮な空気の取り入れは各部屋の自然換気口か
  • ら行うシステム化された製品もあります。
  • また、ダクト配管せずに、各部屋の自然換気口から新鮮な空気を取り入れ、ドア下に
  • 隙間を作り空気を通して、数台の換気扇で排気をするという方法も普及しています。
  • 給排気のバランスが難しく、ショートサーキットを起こしたり、冬季には2階の排気
  • がうまく行われないことがあります。また、ダクト配管の場合は配管スペースが必要
  • であり、配管内で結露が起こることがあります。

パッシブ換気

  • シックハウス症候群対策の法律によって機械による換気設備の設置が不可欠になって
  • しまいましたが、自然換気は故障の心配もなく動力費もかからない、最もパッシブな
  • 方法です。パッシブ換気は、住宅内外の温度差を利用し室内の暖かく軽い空気の浮力
  • を動力源とする計画換気ですので、従来の「隙間」や「外壁のレジスター換気口」に
  • よる成り行きの自然換気とは別のもので、高気密・高断熱住宅でも可能な換気方式で
  • 市販品も普及しています。内外温度差が大きい冬季間は有効に働きますが、夏季には
  • 換気量が低下するという特徴があります。また、給気口を地中埋設型とするとクール
  • チューブと同じ働きで、地温により夏は冷やされ、冬季には、地温で暖められた外気
  • が供給されます。
  • 換気というと、動力を使用した換気装置を思い浮かべますが、それぞれの地域環境に
  • あった「自然の換気、通風」を大切にした住まいを提案いたします。