HOME | 生体リズムと光の関係


健康な住まいに大切な太陽光

  • 「体内時計」という言葉をご存知でしょうか。
  • 人の体内時計は、1日25時間サイクルになっていることは、よく知られています。
  • ところが地球の1日のサイクルは24時間ですので、人はこの1時間のズレを毎日
  • リセットしながら生活していることになります。このリセットに、一役買っている
  • のが「太陽光」です。人の眠気を促すホルモン「メラトニン」は太陽の光を浴びて
  • 約14~15時間後に分泌が開始されます。たとえば朝7時に起床して太陽を浴び
  • ると夜9時~10時頃にメラトニンの分泌が活発になり、だんだん眠くなってきま
  • す。また太陽の光を浴びると脳内物質の「セロトニン」が分泌されます。セロトニ
  • ンは人に穏やかな感情を与える作用があります。朝の決まった時間に太陽光を浴び
  • ることが体内時計をリセットし規則正しく生活をすることにつながります。こう考
  • えると、寝室は朝日がいっぱい入る場所が理想的でしょうし、毎朝顔を洗う洗面所
  • も太陽光で満たされた明るい場所にしたくなります。もちろん家族が集う場や朝食
  • の場にも太陽光が大切ということです。


照明を使った生活リズムの調整

  • 在宅ワークを推奨する企業が増え、自宅で仕事をする人やノマドワーカーと呼ばれる
  • ノートパソコンなどの端末を使いWi-Fi環境のあるカフェやコワーキングスペースなど
  • オフィス以外で仕事をする人が増えてきました。出社する手間や通勤時間がかからず、
  • 便利な在宅ワークですが、外出しなくなることで長年の生活習慣が崩れ、夜になって
  • も眠れないといった体の不調を訴える方もでています。また、室内で一定の照明光を
  • 浴びることも大きな原因と言われています。体が時間の変化を感じることができない
  • ためです。照明には、寒色系の昼光色、暖色系の電球色の二種類の器具があります。
  • 昼光色は頭を覚醒させる効果があるので仕事中は昼光色。夕方以降、仕事が終わって
  • からは電球色を使用することで生活時間にリズムを作り出すことが出来ます。主照明
  • に昼光色の照明器具を使用し、間接照明に電球色の照明器具を利用するのもよいです。
  • また、就寝前には、明るい光を浴びないことで、メラトニンの分泌を抑制することが
  • 大切です。寝る直前まで明るい照明光を浴びたりパソコンやスマホの明るい光を見る
  • ことで床に就く時間が遅くなる原因になります。
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